2025年 第2回企画展のご案内
風景を描く ー日本画 平山郁夫 洋画 須田国太郎

2025年6月21日(土)~9月15日(月・祝)

誰もが一度は描いたことのある風景画。それぞれの画家が描た作品は、いにしえから変わらない風景、歴史の中で消えてしまった風景など様々です。
画家の脳裏で創造され再構成された作品を展覧いたします。

―展示作品紹介―
平山郁夫 《西都長安大街》1976年
1975年6月、平山は訪中代表団に参加し古都長安のあった西安を訪ねました。その時のスケッチを元に制作された作品のうちの一点です。画面一面に幻想的な平山ブルーと言われる群青と金を使うことによって往時の繁栄が想像されます。平山は、現地で出会った風景から、創造をふくらませこの作品を描きました。偶然この作品の製作中に訪ねた駒形は、青い色を何回も重ね塗りする平山の熱量に驚きました。

平山郁夫《山の辺の道》1969年
「山の辺の道」は奈良盆地の山裾を南北に走る古道で、海石榴市(つばいち)から、三輪、柳本を経て石上(いそのかみ)神宮に至る日本最古の道といわれています。
翠滴るこの古道は、乾き切った砂漠から帰国した平山の心と体を慰めました。緑のなかに金色で描かれた道は神話の世界へ誘う道でもあったのでしょう。

須田国太郎《風景》1933年
1919年に28歳で渡欧。スペインのマドリードを拠点にヨーロッパの各地を訪れ、ヴェネツィア派の色彩理論やバロック絵画の明暗法など、西洋絵画の底流にあるリアリズムの表現に触れます。須田は自らが会得した理論を背景とした、骨太で生命感あふれる独自の油彩表現で作品を創り上げました。

作品リスト

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