加藤唐九郎


加藤唐九郎 
かとう とうくろう【生年】1897~1985

加藤唐九郎少年時代より家業の製陶に従事する。

また、瀬戸周辺の古窯発掘調査を行い、1929年瀬戸古窯調査保存会を設立する。

桃山時代などの古窯・茶陶に着目して、黄瀬戸、志野、織部、唐津、信楽、高麗茶碗などの伝統的な陶芸の復元や創作に取り組む。

1953年織部の陶技で無形文化財となった。しかし1960年に「永仁の壺事件」が起こり、すべての公職を捨てた。

以来、逆に独創的でエネルギッシュな制作に目覚め、伝統の枠にとどまらない独自の作陶を精力的に展開していった。

波乱に満ちた人生やさまざまな逸話とともに、人間味あふれる作風は、陶芸の世界に新しい息吹を与えた。

加藤唐九郎 作品

黄瀬戸鉢

黒織部茶碗 銘 がらしや

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