2024年 第1回企画展のご案内
開館30周年 没後20年
加山又造三味 ―静寂・妖艶・華麗ー

2024年3月23日(土)~6月16日(日)

駒形は開館の挨拶で「…あれ(美術館)は私の全生涯をかけて今も集め続けている作品でございます。…日本の文化の最高のピークを集めようという私の後半生における心の構えがあった。そうしますと、明治大正昭和の作家を集めることになったわけです。したがいまして美術館に百花繚乱の姿はございません。一華爛漫の姿です。」
こうして集めたコレクションから厳選した作品をご覧いただきます。

静寂

加山又造 《双馬》 1959年

加山の初期作品には動物が登場します。
敗戦直後の混乱期、さまざまなバイトで生計をたてながら制作に打ち込んでいた加山。描かれた動物達は厳しい現実に立ち向かう画家自身の姿を反映しているように思われます。青のグラデーションがより孤独を感じさせます。

華麗

加山又造《しだれ桜》  1990年

当館の春はこの作品から始まります。花びら一つ一つに微妙な濃淡があり、花の香りを感じさせる作品です。月に照らされた大樹のあでやかさをゆっくりご覧ください。

妖艶

加山又造 《夏‘84》

加山又造 《夏‘84》1984年


それまでの裸婦像とは全く異なる作品です。現代のグラビアの様なこの女性は、自らを美しくみせるポーズで画家と対峙、互いは対等な関係で作品を創っています。


作品リスト

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