~駒形十吉生誕120年
加山又造・加藤唐九郎との出会いそして現代美術へ~

2021年6月19日(土)~9月26日(日)

駒形十吉生誕120年展 第2回展では、駒形との交流の深かった加山又造、加藤唐九郎、そして熊谷守一の作品を中心に展示しております。

駒形が加山又造の作品と初めて出会ったのは、村越画廊です。友人井口庄蔵氏と二人でふらりと入った画廊に展示してあった不思議な魅力を持った加山又造の作品に出合い、買い求めます。これが加山にとって初めて売れた作品でした。

「駒形十吉さんと知己を得たのは、昭和31年、新制作春季日本画展の出品作が春季展賞を受賞し、その作品を面白い絵だと言って画商を介して買ってくださったのが始まりでした。以来ずっと私の仕事を見続けてくださった人生の師でもありました。」(加山又造)

駒形十吉 加山又造 平山郁夫 合作 《薄、鳥、山》

この作品は、1980年11月22日、東京の料亭吉兆での酒宴で描かれたものです。最初に駒形が色紙の中央に山を描き、そのあと加山又造、平山郁夫に何か描くよう促したのでしょうか。楽しい一夜が目に浮かぶようです。

熊谷守一との出会い

熊谷守一 《カマキリ》

駒形は1965年に熊谷邸を訪れます。その時の印象をこのように記しています。

「木綿の筒袖にモンペですから百姓おやじそのままの風体ですが,お会いしている間は心温まる,なごむ,何とも言えぬ心境になる。思無邪のためか。

何はともあれ今までいろいろのお方に接したが,達人というか,哲人というかすばらしい人間と思った。」

加藤唐九郎との出会い

加藤唐九郎 《瀬戸唐津茶碗》 1954年頃

加藤唐九郎との最初の出会いは昭和47年5月、名古屋の八勝館でした。その時の駒形の印象は、「話題の豊富な、いささかせっかちな語り口は、愛敬があり、物事にこだわらぬ天衣無縫さは、常任にては真似られまい。が頗る神経の細かい人だ。」とあります。

小野末との出会い

小野 末 《K氏像》 1960年

小野末とは家族ぐるみの深い付き合いだったようで、大光相互銀行の役員もつとめています。50代後半のビジネスマンらしい駒形の肖像です。

作品リスト

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