2023年第2回企画展
 マチエールの魅力
2023年7月1日(土)~9月24日(日) (休館日 毎週月・火曜日 但し祝日の場合は翌日)

熊谷守一 《かまきり》

熊谷守一 《かまきり》

展覧会名のマチエールとは何でしょう。
ある事典では―「本来は材料,素材を指す言葉だが,特に絵画では,作品表面の肌合いをいう。用いられている絵具の材質感や厚塗り,薄塗りなど絵具の層の違いから受ける重厚さや滑らかさなど,画家の個性や技法で作品の肌合いは異なる。マチエールの良しあしが作品の完成度に寄与する点も大きい。」と記されています。
画家の個性が表現されたものであるとしたら、より近づいて深く作品を探ってみたくなりませんか?
この鮮やかな緑色のかまきりは、赤い花の上でこちらを威嚇しているのでしょうかそれとも踊っているのでしょうか?熊谷守一は黒い線で対象の輪郭を縁取り、その線ぎりぎりまで均一に色が塗っています。塗り絵のようでもあり、切り絵のようでもあるこの絵を皆さんはどのように感じましたか?絵本にも登場する《かまきり》くんと絵の世界を楽しんでみましょう。

梅原龍三郎《薔薇図》

梅原龍三郎《薔薇図》

豪華で色鮮やか、豊麗な薔薇は、梅原の好みでした。
花の色はもちろん、背景の朱赤色が印象的な作品で、京都の紅殻色を見慣れた梅原の好みと、若い日に訪れたポンペイの壁画の色の影響などが混じり合ってこの赤を主調とした作品が生まれたと考えられます。
小品ですが力強く、形態のゆがみなどには拘わらず、あくまでも薔薇のもつ強い生命力の表現と、赤い色彩の乱舞を楽しんでいるかのような作品です。

坂田一男 《人物 キュビズム的人物像Ⅱ》 1925

坂田一男《人物キュビズム的人物像Ⅱ》1925

坂田はパリでの滞在中、日本人の画家サークルから距離を置き、ひとりキュビズムの画家フェルナン・レジェに師事しました。レジェが教えていたアカデミー・モデルヌは当時のヨーロッパでもっとも先鋭的な絵画表現を指導しており日本人にはなじまないとされたキュビズムの理知的で厳格な造形を坂田は徹底的に学びました。「芸術は自由な創造という観点から理解されなければならない」と彼は言っています

特別展示  麗しき器
地階展示室には、駒形が自らの審美眼で集めた美しい器たちを展示いたします。

田村耕一 《青磁銅彩鷺文平鉢》

田村耕一 《青磁銅彩鷺文平鉢》

青緑の浅鉢6客に手描きの鷺が描かれています。ユーモラスな鷺の飛翔は、盛り付けられた料理が消えた時に現れ、お客様をおもてなしした事でしょう。

作品リスト

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