2022年 第3回企画展
華岳と御舟 -京都と東京―

2022年10月5日(水)~12月18日(日)

2022年第3回展は村上華岳と速水御舟の作品をご覧いただきます。
村上華岳は1888年大阪生まれ、速見御舟は1894年東京生まれの日本画家です。2人は6才違い、そして駒形は華岳と11才違いです。西洋画が流入する中、夫々の創意で新しい日本画を模索していきました。

村上華岳 《水墨牡丹之図》

村上華岳 《水墨牡丹之図》

 華岳は牡丹の花をたくさん描いています。絶筆となった作品もやはり牡丹でした。
花びらのぼかしには、薄墨に濃い膠を加え、ぼったりとした牡丹の花の芯の厚さをさりげなく表しています。華岳自身「水墨の牡丹など、墨に泥を混えるとか、青墨にするとか、そんな工夫も、なかなか苦心するが、それが作家の考えているやうな精神気魄が、果たして紙の上に十分で来るかどうか―…」と語っています。

速水御舟《温泉》 1919年

速水御舟《温泉》 1919年

1919年、御舟は祖母の死去の知らせを受け、京都から浅草へ戻りました。その時、電車に轢かれ左足を切断してしまうというアクシデントに遭います。そして傷をいやすため、塩原温泉に療養に行ったのでした。
この作品は、その時に描かれたもの。紅葉の美しい湯治場に女性が二人のんびりと湯を楽しんでいます。白い湯けむり、澄んだ青い川にうつる建物の影、優しい紅葉の朱。大和絵風に描かれたこの作品は、すべての色が調和し物語の一場面のようです。

特別展示 花を活ける 工藝の魅力

飯塚埌玕斎《花篭瓶子形 銘天覧》

飯塚埌玕斎《花篭瓶子形 銘天覧》

幼少より父鳳翁(ほうおう)(1851―1916)に竹技を学び、1926年(大正15)パリ万国博覧会で銅賞、1933年(昭和8)シカゴ万国博覧会に出品、また大正天皇の即位式用品や、昭和天皇の大礼献上品などを製作する竹芸の第一人者です。この作品は昭和30年三越で両陛下がご覧になり、お褒めの言葉を頂いた作品。これが銘 『天覧』となったと思われます。瓶子形という珍しい形をした花篭で、美しい曲線をだすために、竹をたわめ、細かく編まれています。技の確かさがうかがえる逸品です。この他にも、竹、陶器の花入を展示いたします。花が活けられた時を想像しながらご覧ください。

展示作品は展示リストをご覧ください。

作品リスト

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